葬儀の種類・形式

葬儀にはいろいろな種類があります。
現在行われている葬儀形式の多くは、明治後期〜戦後の高度成長期までに広まって定着したものです。
高度成長期の頃までは戦前の家制度や町内の組制度が残っており、葬儀は親族だけでなく近所の方々も参列することが一般的であったため、暮らしが豊かになるにつれておのずと参列者の人数が増えて葬儀は大掛かりなものになっていきました。
しかし昭和の終わりから平成にかけて核家族化と少子高齢化が急激に進んだことで、今度は小規模な葬儀が主流となりつつあります。
葬儀のカタチは今現在も変化し続けているため、種類やその定義も地域や葬儀会社によって様々であることが実情です。
以下に説明する葬儀の規模や形式を知っておくと、かかる費用や問題点が明確になってきます。

一般葬

新聞や町内会等を通じて葬儀の日程を告知して、家族・親類だけでなく友人や知人、隣近所など故人に縁のある方々に参列していただく葬儀です。縁のある方であれば自由に参列できることから一般葬と呼ばれています。
参列者は数十人〜200人くらいまで規模は様々で、数年前まではこのような一般葬が主流でした。

メリット

仕事や自治体等で広く活動していた方の場合、家族葬にしてしまうと後々個別でご自宅に挨拶にこられる方が多く、ご遺族のご負担になります。弔問客が多いと予想される故人であれば一度にお別れできる一般葬の方が、ふさわしいと言えるでしょう。
また香典による収入は、葬儀費用の補助となる場合も多いです。

デメリット

大掛かりであるため費用もかかります。故人の関係を把握していないと、参列者の数が読めずに会場が狭すぎたり(逆に広すぎたり)、当日返しや通夜ぶるまいの数が読めないこともあります。

Point

シオンでは急に参列者が増えたなど、想定通りにいなかった場合においても、柔軟に対応いたします。

家族葬

家族や親族・友人等、少人数で故人を見送るお葬式が家族葬です。
核家族化や少子高齢化などの時代の変化から、家族や親しい人だけでの葬儀を希望される方が多くなり、「家族葬」という形式が広まりました。

  • 家族だけで行う葬儀
  • 家族親族だけで行う葬儀
  • 家族を中心に親しい人たちだけで行う葬儀
  • 規模(人数)の小さい葬儀 など

多くの葬儀会社では、家族葬は家族・親族だけでなく親しい友人などを招き、数人〜30人程度で行う小規模な葬儀という位置づけになっていますが、明確な定義はありません。例えば親族だけで数十人いる場合、家族葬であっても参列者の規模が大きくなることもあります。

メリット

  • 生前から地域との関わりの少なかった方や、施設などに長く入居されておつきあいがお身内に限定される方の場合、お招きした人たちだけでゆっくりとお別れができます。
  • 招かれた方のみで葬儀が行えるため、人数や予算が把握できます
  • 返礼品や食事の量も少なく、費用が抑えられます。
  • 近所の手伝いなど気を遣わなくてすみます。
  • 参列者・関係者の人数が少ないため、無宗教葬など故人の希望を叶えやすいです。

デメリット

  • 故人が交友関係の広い方であった場合、家族葬で葬儀を行った後に自宅に多くの弔問客をお迎えすることになり、遺族にとって大きな負担となります。
  • 地域や家柄によっては理解を得られなかったり、お別れの機会を失った方から悔やまれたり批判を受けることもあります。
  • 香典による収入がないため結果として自己負担が増える場合もあります。

社葬・合同葬

会社の創業者や社長、特別な功績のあった人物が亡くなられたときに、会社が施主(葬儀の費用を負担して運営する方)となって執り行なう葬儀のことです。
社葬によって故人の功績をたたえ、次世代の事業継承や会社の新体制をアピールする機会であるため、広い意味で「広報活動」としての位置づけになります。

特に中小企業などのオーナー会社では、社葬の喪主は事業を継承する後継者であり、地縁や取引先に対して後継者の披露の場となります。

※これらの葬儀費用は会社の経費(福利厚生費)として取扱われます。

密葬

社葬・合同葬は準備に時間がかかるため、通常は家族・親族のみで先に葬儀(密葬)を済ませます。後日社葬が執り行なわれますが、会社としての式典であるため、家族や親類は密葬で先にゆっくりとお別れをします。
※密葬と社葬は基本はセットで使われる名称ですが、葬儀会社によっては家族葬=密葬としている場合もあります。

直葬(ちょくそう)

直葬とはご遺体を安置した後に、葬儀を行わずに火葬することです。病院からすぐに火葬場にご遺体を搬送して火葬するというイメージがありますが、実際は納棺や安置の時間が必要であるため以下の手順で行われることが一般的です。

  1. 病院でご臨終
  2. ご遺体を葬祭場や自宅などに搬送
  3. 納棺
  4. 火葬場に搬送
  5. 死後24時間経過した後に火葬

※日本ではご臨終後24時間は火葬できないため安置する場所が必要です。

直葬は最小限の物品で執り行えるため、予算は一番抑えられます。
しかし家族も心理的な区切りができないことで、後に後悔することもあります。
また「お葬式をしない」という判断は宗教的なつながりを一切断つという意味になりますから、親族に受け入れられずに批判を受けたり、菩提寺(檀那寺)のお墓に遺骨をいれることができないなどのトラブルが発生する場合もあります。

その他の葬儀

一日葬

通夜は本来、遺体のそばで邪霊を近づけないように一晩中線香を焚きながら近親者が別れを惜しむ場で、告別式は別れの儀式であり、これらは宗教上は全く別のものでした。
しかし、近年になって通夜は告別式に参列できない人がお別れをするための場という考えが浸透してきました。

経済的なことや近親者が遠方でスケジュールが合わない等の様々な理由で、通夜を省略して告別式のみを行いたいという要望から1日葬という葬儀も出てきました。


お別れ会

菩提寺がない、地方から出て都市部で定住したため、菩提寺との付き合いがなくなってしまった、また特定の宗教と関係したくないなどの理由で、宗教色をなくした「お別れの会」を行う人たちも増えています。