形見わけ/遺品整理

「形見分け」は故人の思い出を、家族、親族、友人など、親しかった皆様と共有する供養のカタチの一つともいえます。
一昔前は、親から子へ、上から下へ贈るものとされ、目上の人には贈っていけないといわれてきましたが、近年では親しい方であれば目上の方であっても、お贈りするということも増えてきました。
しかし、そんな形見分けも、時期や注意点を把握していないと、友人や親族の間でトラブルに発展するケースもあります。以下の点に気をつけて進めましょう。

形見分けについて

形見分けを行う時期
特に決まった時期はありませんが、一般的に忌明け法要(四十九日法要)や百ヶ日法要の後に行います。高価な品物は遺産に含まれる場合がありますので、遺産分割協議の後が望ましいです。
※形見分けは忌明け法要までは行わない方がよいとされます。
※神道の場合は、五十日祭を区切りとするとよいでしょう。


贈り先について
形見分けを贈る相手は、親族や特に親しい友人などが普通で、あまりお付き合いのない方には贈りません。
また、先述したように近年では目上の方にお贈りするケースもありますが、受け取られる方が気にされることもありますので、お贈りする前に、必ず確認をしましょう。


形見の品の手入れについて
衣服の場合はきちんとクリーニングに出してから、宝飾品や時計などは、ある程度は綺麗にしてからお贈りするとよいでしょう。
趣味の品物の場合、同じ趣味を持つご友人などへは、お贈りするのはよいと思いますが、興味のない方へお贈りしてもかえって困惑させてしまうこともありますので、注意が必要です。


形見の贈り方
形見分けは、プレゼントではないので過剰な包装はせず、半紙などの紙に包み「遺品」「偲び草」などと書いてお渡しするとよいでしょう。
包装をしないでお渡ししても問題ないともいわれます。


贈与税にご注意
美術品や宝飾品、高級時計など、高価な品は相続税や贈与税の対象となってしまう場合があります。
金額が分からないものについては専門家に鑑定をしてもらうとよいでしょう。


貴重な品物・高価な品物について
故人が高価な品を多数所有している場合、基本的には相続人全員の財産となりますので、勝手に他人に渡したり自分のものにしてしまうと、トラブルに発展する恐れがあります。
高額な品物を含む形見分けは、遺産分割協議をきちんと済ませてから行いましょう。

遺品整理について

形見分けするほどのものではなくとも、故人への思い入れが強かったりすると、思い出を捨ててしまうような気がして、自分たちではなかなか遺品整理が進まないとお悩みの方が多くいらっしゃいます。
しかし遺品整理を先延ばしにすると自分自身の気持ちの整理もつかない上に、お部屋のスペースも圧迫してしまいます。
ただ捨てるのではなく、きちんと供養した上で捨てたいという品物もあるでしょう。
専門家に頼んだり、遺品を供養した上で処理してくれる便利なサービスを利用したりして、気持ちに整理をつけ、残された人の生活がうまくいくように住環境を整えていくことも大切です。